『こころと脳の対話』 河合隼雄・茂木健一郎著
人間の不思議を、「心」と「脳」で考える―魂の専門家である碩学と脳科学の申し子が心を開いて語り合った3日間。京都の河合オフィスで茂木氏は自ら箱庭を作り、臨床心理学者はその意味を読む…箱庭を囲みながら、夢と無意識、シンクロニシティとは何かなどをめぐって、話は深く科学と人生の問題に及んでいった。「河合隼雄」という存在の面白さが縦横に展開する貴重な対話集。
茂木さんのことは、「ちょっと変わった感じの脳科学者」だと知っていた。
河合さんのことは、申し訳ございません。まるで知らなかった(^^;
この本を読むきっかけはFBのタイムラインに上がってきた記事のせい。
友だち繋がりをしている人が「いいね!」をした記事の中で話題にされていた本だった。
脳科学者と臨床心理学者の3回にわたる対談集。
初めのうちは特に「ふんふん」と読み進める感じだったのだが、3回目の対談の部分になったら、やったら気になる記述ばかり。
付箋の嵐になってしまった(笑)
この本を読んでていろんなことが気になった。
科学って再現性がないと認められないもので、臨床心理学はある意味対極。
人と人の関係性でありとあらゆる変化を見せる。
心や感情って不思議だなぁ・・としみじみ。
心や感情ってどこから湧いてくるもんなんだろうと、考える。
わりとふつうの話をしていたのに、聞くだけで疲れてしまう人っていうのは、その人(相手)の病状が深いらしい。
と聞くと、今までにそんな人おったかな?とか考える。
悩んでいたり、苦しんでいたりする人の話を、ただただ真っ直ぐに受け止めて聞いてあげるだけで、その人は一人で良くなっていくとのこと。(こんな簡単な書き方だと誤解を招く過程があるのだが(^^;)
ま、「ただただ真っ直ぐに受け止めて聞く」っちゅ~のは、半端なく難しそうだが。
河合さんも「難しい」と仰ってるし・・(^^;
その他にも沢山付箋がついてしまった。
箱庭療法もめっちゃ興味深いので、そのうちやってみようかなとか思って見たり。
何かね、結構自分の感覚について腑に落ちる記述があったりして、久々に「読んで良かったな」と思った。
でもって、珍しくしばらくしたら再読してみようと思った本でした。
読みやすかったです。
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